quatre septembre

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越境者

日経新聞の書評を読んでからずっと欲しかった
リービ英雄の「千々にくだけて」を買う。

なんていうか、「微妙」な本でした。
今よく使われているような評価を保留するという意味での「ビミョー」ではなく、
なんだかデリケートな感じ。
大辞林で微妙、をひいたら「細かく単純でない様子」と書いてあった。
そういうことなのかなあ・・・。

リービ英雄は「西洋人初の日本文学者」と書いてあったけど
彼のアイデンティティはまさに、日本語で思考し日本語で綴るところにあるのでしょう。
だけど、読んでみるとこの日本語が、「まさに英語」なんだよね・・・。
ものすごく分かりやすく、そして、ものすごく不思議な日本語の数々。
エドワード(主人公)は、英語をきいて、まず日本語で反応し、それを
英語に翻訳して会話していて、911テロ下にあるカナダを暮らす。
わたしは読んでいるとき、最初のほうは、母国語から遠くはなれたところで
長く暮らしている人はみんなこうなってしまうのではないか?と思ったけれど
最後のほうには、これはリービ英雄個人の特殊性によるものが大きいのではないか、
という結論にいたりました。日本においては、できるだけ「普通の外人」と交わらないように
暮らしていつつも、日本において、決して日本人から完全受容されることなく
暮らしている彼は、珍しいタイプの人生を歩んでいるのかもしれない。
アイデンティティはどこにあるのかな。

50過ぎのエドワードと、80過ぎのお母さんの会話とか。。
エドワードが何年ぶりかにするG行為とか。。
カナダで買ったと思われるオリエンタルギャルズとか。。
そこかしこに微妙なポインツ。

ああもっとよく味わって読もうと思いました。
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by app_engineer | 2005-08-22 23:59 | 読んだ本
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日記というより週記


by app_engineer
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