quatre septembre

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異質なものを許容するということ。

また最近本を読み出した。ジェーン・オースティン読んでから
全然読めてなかったんだけど。1ヶ月ぐらいたって、そろそろ体が本を
欲してきた。面白すぎる本を読むと、暫く何を読んでもつまらなく感じて
読めなくなっちゃうよね・・・。

今は、ガープの世界を読んでます。ジョン・アーヴィング、好みのタイプではないけど
好き。コンスタントに色々読んでるな。やっぱりホテル・ニューハンプシャーが一番
好きだけど。まだ上巻だけだから、全部読んでから感想書きます。

一番最近に、完読したのは、吉田修一の「最後の息子」

これがすごく、文学だった。好き、ではないな。
でも好き・嫌いを超えて、文学だった。だから吉田修一に好感を持った。

わたしはずっと、昔読んだ「プレーンソング」の作者を吉田修一だと
勘違いしていて(ほんとは保坂和志)、つまんないなあ・・・と思っていたのだけど
全然違った。

この短編集には
「最後の息子」と「破片」と「Water」の3編が入っていて
どれもまったく好きな話ではないのに、この人は小説を書かずには
いられないんだろうなあ、と思い、そしてわたしにいろいろ考えさせてくれた。
これが、わたしの思うところの文学です。

特に「最後の息子」を読んで、異質なものを許容しなければ、とすごく思った。
自分に理解できないもののことを、「きもい」とか「うざい」と言ってしまう事は
ものすごく簡単だけど、そんなに安易に断罪していいものか。
その安易さをすごく恥じました。自分にとってはたいしたことなくても
とても他人を追い詰めてしまうことってあるよね。

というわけで、読んでよかった。こんなふうに考えさせてくれる本を
読んだのは久しぶりだ。

もうちょっと小説的な部分でいうと、客観性のある部分はとてもすきなのだけれど
彼の場合、それが練られていなくて少し鼻につく部分がある。
自意識過剰に思えてしまう。でも客観性と自意識は切っても切り離せないもんか。

ちなみにここまで褒めておいてなんだが、吉田修一の本をもっと
読もうとはあんまり思わない・・・。だって好きなタイプではない・・・。
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by app_engineer | 2005-11-25 19:05 | 読んだ本
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日記というより週記


by app_engineer
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