quatre septembre

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普遍性

ジェーン・オースティンの「マンスフィールド・パーク」を読みました。
今年は、ジェーン・オースティンに出会えたことも大きな収穫だったなー。
そろそろ年末なので、今年一年のまとめをしよう。
不動のベストは残念ながらジェーン・オースティンではないのだけれど。

もうすぐキーラ・ナイトレイの「高慢と偏見」の映画が公開されるせいで
ジェーン・オースティンの本がいろいろと出版社から再版?新装刊?されているので
とても嬉しい。キーラ・ナイトレイは、エリザベスにしては可愛すぎないか?と
思うけれど。

「マンスフィールド・パーク」は今迄読んだ「高慢と偏見」や「エマ」に比べると
少し短調な色彩。主人公の女の子の性質と男の性格にも寄るのかな。
そして、今までもジェーン・オースティンの作品には、矮小だったり嘲笑の対象となる
人間が出てくるんだけど、今度の人は今迄の中でも最低最悪な人だと思った。
ノリス夫人。読んでてむかむかしてしまった。
やだよーこんな人。いるよーこんな人。
きっといまでもいるよ。きっと古代バビロニアとかにもいるよ。

それにしても、ジェーン・オースティンも3作目なので、結末がやっと読めるようになって
しまったのが、少し残念なところ。「高慢と偏見」でも「エマ」でもいまいち最後どうなるんだろう?
っていうのが分からなくてどきどきしたけど、今回はこうなるだろうなあ、というところに
落ち着きました。

【軽くネタバレ】
今回の場合で言えば、あの二人が最初から最後まで、ファニーの第一印象のままではなく
作者お気に入りの二人の主人公の影響によって、浅薄な人間がいかに変容していくか、
そして、作者お気に入りの二人と彼らがそれぞれくっつく、としたほうがいいのじゃないか
・・・・と思いました。主人公の第一印象が裏切られる話だったら、「高慢と偏見」も
そうだけど、作者の視点は終始一貫してぶれてないよね。お気に入りの人は
ずっとお気に入りだし、だめだとジャッジされたひとは最後までダメのままです。
しかし、それもまたジェーン・オースティンの掴んでいた普遍的な真理だったら
どうしよう。つまり、浅薄な人間は一生浅薄なままで徹底的に改心することなんて
ありえないんだ。わーん・・・・。
【ネタバレ終わり】

それにしても、ジェーン・オースティンは生涯に6作品しか残していないということで
もう半分読んじゃったよ。あと3作品しか読めないなんて悲しい。
霊界通信で新作の原稿送ってくれないかな。身寄りのない大富豪が未発表の原稿とか
隠し持ってて死後でてきたりしないかな・・・。
残るのは
「ノーサンガー・アビー」と
「分別と多感」と
「説得」
なのだが、どれも文庫では絶版もしくは未版と思われるので
手に入れるのが難しそう・・・。でもなんとかしてよもっかな。
ちくま文庫あたりに、新訳で出して欲しい!

・・・と思ったら「説得」は、「説き伏せられて」というタイトルで岩波文庫から
出ていた。良かった。今読んでるトルーマン・カポーティが終わったら
読んでみます。
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by app_engineer | 2005-12-09 11:38 | 読んだ本
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日記というより週記


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