quatre septembre

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夜更けのエントロピー

「イリアム」を読んでダン・シモンズの本がさらに読みたくなって
Amazonの書評の中から一番すきそうな「夜更けのエントロピー」を注文。
ダン・シモンズという人は本当に才能の幅が広い人で、SFだけでなく
ファンタジーやらハードボイルドやらホラーとかいろんなジャンルの本を書いているんだけど
わたしはどちらかというとファンタジーとかホラーとかちょっと苦手なので
一番SFっぽいのを選んでみました。

これは河出書房新社から出ている奇想コレクションというのの第1回配本です。
7つの短編がおさめられていて、どれも本当に面白かった。
「ハイペリオン」や「イリアム」は本当にごりごりの力技で圧倒的質量とスピード憾で
押し捲る感じなんだけど、それに比して、短編はどれもそういうテンションは感じられず、
そこはかとなく物悲くて、暗めの緩めの色調。短編もうまい。

どれも面白かったんだけど、「ドラキュラの子供たち」では少し涙ぐんでしまった。
チャウシェスク政権下でのルーマニアの惨状があまりにも酷くて・・・。
本当なのかな、これ、本当なんだろうな。ここまでではないだろうけど。。。
それとも事実はもっと酷いのか。。。
ドラキュラがもしいて、子供や人を浚って生き血を啜っていたらそれは大ニュースになって
全世界に報道されて、世界中の資金や労力をつぎ込んでみんなそれと戦おうとするかも
しれない。でも、同じようなことが独裁政治の元で行われていたら、真っ向からそれと
戦おうとする人はいないんだろうな、、、、。
アメリカだけは人の国に頭突っ込んで戦争ふっかけるようなことするけれども、
やっぱりそれってアメリカ国内のユダヤ人とかさ、石油とか、イスラム教とかそういう
要素があるからだよね。このルーマニアの惨状をアメリカが知ったとしても、
何かしたとは思えないなあ・・・。そう考えると、政治とか宗教とかそういうお題目のしたで
行われる非道って本当にタチが悪い気がする。

さて、まあちょっと涙ぐんだりしたり、憤ったりしたり(『ドラキュラの子供たち』)、
不安になってみたり(『夜更けのエントロピー』)、ちょっとほろりときたり(『最後のクラス写真』)
順調に読み進んでいたんだけれども、、、最後にすごいものが控えていたよ・・・。
油断していたよ・・・・。


わたしはこの本を、23時ぐらいに帰宅して夜ご飯食べながら読んでいたんだけど
最初から読み始めて、最後の『バンコクに死す』あたりで大体ご飯を食べ終わって
さあ残すのはご飯とお味噌汁だけですよ、というところになったのね。。。。
で、また本を読んでいて生まれてはじめての体験をしてしまいました。

あまりの酷さに口が開いてしまった@「ガープの世界」
本が終わってから感動がやってきて読み終わった後初めてなけた@「スローターハウス5」

でもこれが一番酷かった・・・。
読んでる最中に貧血起こして、倒れました・・・。
やめればいいのに続きが気になって、目の前真っ暗になりながら、
耳鳴りしながら、読んじゃったのがいけないんだけど、、、
読み終わったときには吐くかと思ったので、這うようにしてベッドにいったら
そこで気を失って、気がついたら朝だった・・・・。
もちろん、ご飯の途中で食べ物残したままだし、
歯磨きはしてないし、顔も洗ってなかった・・・(汚い)

すごかった・・・。
ネタバレに成るから、こっそり書こうと思うんだけど
血を吹き上げながら射精するのってそんなにすごいえくすたしーなんですか・・・・?
本当に気持ち悪くて死ぬかと思った・・・。
でもここまで弱っておきながら別にこの話を「気持ち悪いから嫌い!」とは思わないんだけど。
面白かったのが、Amazonの書評でこの話に言及している人が(やっぱり)多くって
意外なことに、女の人はこの話嫌い!という人が多くて
男の人のほうが評価しているんだよね。

女のわたしから見ても、痛いというか恐ろしくて血の気ひいたのに、
男の人からすると理解できちゃったりするんだろうか、、、。
あーみんなに読ませて感想聞きたいなあ・・・。
読んでみたい人いるかな?本貸すよ。短いから読みやすいよ。

あああ、思い出しただけでも鼻血出そう・・・。
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by app_engineer | 2006-09-21 12:20 | 読んだ本
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日記というより週記


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