quatre septembre

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カテゴリ:読んだ本( 83 )

フィクション/ノンフィクション

去年一年、読んだ本を大体書いてきたので傾向は既に明らかなのですが
わたしは、ノンフィクションの本をほとんど読みません。ほとんどフィクションばかり。
すごく好きな人のエッセイは例外として読みますが、書いている人のことを好きじゃない
限り滅多に読もうと思わない。マニュアル本はこれの限りではありませんが。
あ、マニュアル本も、自己啓発系はだめ、恋愛系はだめ。じゃあどんなマニュアル本なら
読むかといえば、UNIXとかMacとか車とかそういうのね。

で、そういう傾向は明らかだったのに、何を思ったのか、新年早々ノンフィクションを
買っちゃったんだよね。
これがもうほんとうに辛かったです。1月4日に買ったのに、読み終わったの
1月27日だもの。3週間近く延々と格闘してました。

書いてある内容は興味深かったので買ったのだけど、確かにエピソードの
一つ一つはとても興味深くて、ときどき涙ぐんだりしたのに、
書いている人に対して、イライラして全然読み進むことができなかった。
なんなのだろう。あまりにむかついたので、最終章読んだら
「これは全てフィクションでした!」と書いてあれば、好きになるのに、と思った。
この違いはどこから出てくるのだろう。
去年読んだワースト本(僕の中のうんたらな部分)の作者、白石一文に
対しては別にむかつかなかったのになあ。あの小説の中の主人公に対しては
本気でむかついたけど、作者と書いた人は別だよね。
だけどノンフィクションだと、書いてあることが気に入らないとダイレクトに
作者が嫌いになる。そうなるともうカバー折り返しの著者近影とかもむかついちゃうの。

きー。

やっぱりノンフィクションを読むのはやめようと思いました。
書いてある内容が興味深いのに、どこにむかつくかといえば
文体と構成です。なんか気持ち悪かった。

読んだ本は、最相葉月「絶対音感」でした。
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by app_engineer | 2006-01-30 11:29 | 読んだ本

お初

今年最初に読んだ本は小川洋子の「博士の愛した数式」になりました。
駅の売店で売ってた。なんだか最初に読むものを気合入れて探した割に
この結果・・・・。いつも持ち歩いている本を家に忘れてきてしまったからに違いない。

で。

面白かったんだけれど、決してつまらなくないのだけれど。
なんだろう。うーんうーんうーんうーんうーん。

こういうのが好きじゃないというと人非人とか言われてしまうのだろうか。
ああ恐ろしい。

多分予想を裏切られないからあまり好きではないのだろうな。
あとは感触で。
なんだかふわふわしてほんわかしている感じ。
わたしはもっと切り裂かれるような感じ、冷えた感じ、
呼吸が苦しくなるなる感じ、シャープでおかしな感じが好きだっていうだけのことかも。
もっと意地悪だったり、もっと酷かったり
もっと醒めてたり、もっと鋭かったり
もっと残酷だったり、もっと頭のおかしかったり、
もっと綺麗だったり、もっとゴージャスなものを。
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by app_engineer | 2006-01-10 21:18 | 読んだ本

best of 2005

あと30分で今年が終わる!!

急いで集計します。最初に言っておくと2005年に読んだ本なので
2005年に刊行された本ではないですよー。新刊本はあんまり読まないので。

1:今年読んだ本の数(このブログに感想を書いた本の数)

87冊(適当カウントなので、多分)
※マンガはカウントしていません
※上下巻になっていたら2冊とカウントしています
※写真集もカウントしていません

これ、この記事を書こうと思って気がついたんだけど、
読んだのに、書いてない本がいっぱいあったことに今気がついた。
傾向としては、読んでむかむかして思い出したくもない、という本が
忘れ去られがち。思い出したくもない、という欲求に忠実。
あと、小説じゃないのもあんまり感想書いてなかったな。
感想書くようなもんじゃないからかな。
あとでワーストのところで読んでない本が出てくると思う・・・。
というわけで、トータルとしては120冊ぐらい読んでるんじゃないのかな。
3日に1冊ペースだと思います。
そんなもんでしょう。

2:今年読んだ本で一番面白かった本

間違いなく、ダン・シモンズの「ハイペリオン」シリーズ。8冊まとめて。
今年どころか、今まで生きてきた中でもっとも面白い本に入るのではないでしょうか。
多分これから先生きててもここまで面白い本に出合えるかどうかは
わからないなー。というかなさそうな悪寒。
といっても、「面白い」と「好き」は全然違うので、好きという意味では
もっと好きな本はいっぱいあります。一番好きな本は、10年前に読んだときから
ずっと変わらずに、イーヴリン・ウォーの「ブライヅヘッドふたたび」です。
まあ、ハイペリオンは文句なしに面白くて、そしてちょっと好き、という本になります。

3:作家 of the year

ジェーン・オースティン。
今まで存在は知っていても、まったくといっていいほど興味の範疇外だったのですが
丸善丸ビル店での出会いのおかげでその面白さに出会えました。
何度もいうようだけれど、普遍的な面白いさというのは強いなあ。

日本人だったら・・・
んー。森博嗣と佐藤亜紀が印象的だったけど、、、この二人は毎年好きなので、、、
太宰治かな。こんなに面白いとは思わなかった。

4:本屋 of the year

とある個人的な理由で、有隣堂横浜地下街店。狭い割りにいい仕事してくれる。
次点は丸善丸ビル店。ここも冊数少ない割にはセレクトがいい。
ダメ本屋は、三省堂有楽町店。面積広い割りにいけてない。

5:ワースト2005

今年読んで激しい怒りもしくは気持ち悪さに襲われた本。
1位:僕の中の壊れていない部分
2位:おいしい水
3位:あなたには帰る家がある

とりあえずうけるところは、全部彼氏に借りた本ってところです・・・。
2位と3位は感想を書くことすら放棄していた。
共通点はぜーんぶ現代の日本が舞台というところかな。
サラリーマンとか家庭の問題とか団地とか不倫とか・・・・
そういうのが心底ダメ。なぜあえてそういうことを小説にしようと思うのかが分からない。
嫌いなものを認識して思ったけれど、わたしは小説に非日常性を激しく求めてるのかなあ。
でもそれって違うと思う。ジェーン・オースティンなんか、昔のイギリスで、ジェントリーという
階級はほんとに非日常の世界だけれども、そこにあるのは普遍的な人々で
生活なわけで、ジェーン・オースティンの世界にも嫌な人ってもちろんいるけれども、
嫌なだけで終わらない輝きや意思や美しさがちゃんとある。要するに、上記の本たちには
そういう輝きや美しさがないのだと思います。もっと綺麗なものを。

おまけ:エラリー・クイーンですきなの5つ。

今年2005年は、作家エラリー、探偵エラリーの生誕100周年記念で
いろいろな本が出版されててほんとに幸せでした。
国際事件簿ももちろん買ったし、パーフェクト・ガイドにいたっては、
前に大きさが違う本を買って持っていたにもかかわらず、文庫版が出たので
また買ってしまった・・・。好きな本は何冊でも買いたくなるのでよしとします。
で、これらの本でいろんな人がクイーンのベスト5を選んでいたので
真似して選んでみます。順不同で5つ。

・九尾の猫  ・・・大人版で初めて読んだ思い出の本。深い余韻がある。
・災厄の町  ・・・ライツヴィルものは全部すきなのだけれど、代表でこれ。
・シャム双生児の謎 ・・・国名シリーズの中からはこれ。あーエジプト十字架もギリシャ棺も
               捨てがたいんだけど!!
・ハートの4 ・・・ひたすらポーラ・パリスの出てくるところが面白かったです。
・靴に住む老婆 ・・・これは子供版でほんとに初めて読んだクイーン。面白かったなー。

どれも好きすぎて5つ選ぶの難しいよ。

ということで2005年もいろいろ読めて面白かった。
来年も面白い本いっぱい読めますように!
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by app_engineer | 2005-12-31 23:38 | 読んだ本

集計、その前に

12月いっそがしくなって読んだ本のことを書いてなかったので
ここに書いておきます。もう意識が朦朧としているので良く思い出せないので
感想は箇条書きで・・・。それにしても一日16時間労働で3日に1回はタクシーの割には
よく本を読んでいたな。主に朝の電車の中で読んでいました。


記憶が曖昧模糊なうちに読んだ本メモ
1)コンビニ・ララバイ 池永陽

なぜか家にあった。多分彼氏が貸してくれたのだろう。
わたしの苦手な市井の人々系の本ですが、さらーっと読み終わった。
さらーーーーーっとした感触。なんの感慨も感想もない。

2)説き伏せられて ジェーン・オースティン

引き続きブームのジェーン・オースティン。多分これが日本で買えるジェーン・オースティンの
文庫のラストです。ノーサンガー・アビーと分別と多感は未だ手に入らず。彼女の最晩年の
作品っていうことで失われた青春のさらにあとの話だけれども、おさまるところにおさまる
ハッピーエンド。詳細な感想としては、「マンスフィールド・パーク」と同様。もっと長生きして
もっと新しい小説を書いて欲しかったなあ・・・。

3)あらしのよるに 作者忘れた。木村なんとか・・・?

今映画になって超はやってるあれ。読む前に想像していたよりも遥かに
あざとかったです。子供に読ませていいのかな・・・。姑息なテクを使いやがって。
という気分になります。でも映画は見たいかも・・・。

4)銀河ヒッチハイク・ガイド Dから始まる名前のイギリス人(多分)

トヨザキ社長が薦めていたのが意外で買ってみた。
流し読みしかしてないのであとでもう一度ちゃんと読むつもり。

5)そんなに読んで、どうするの? 豊崎由美

GINZAでいつも書評を書いている人。佐藤亜紀をとてもとても愛しているので
佐藤亜紀を激賞する豊崎由美の書評に重きを置いている、と言ってみたいのだけれど
やっぱりそこはそれ、、、全てが全て一致するわけではないのよね・・・。
佐藤亜紀や辻仁成に対する書評には激しく頷いたけど、コニー・ウィリスの航路には
まったくはまれなかった。でもこういう、アグレッシブな書評は読んでいるだけでも
楽しいのでよしとする。
それに、好きなものが一致するより、嫌いなものが一致する人の感性のが
安心だよね。(要するに辻と石原と渡辺が好きじゃない・・・)

6)猶予の月 神林長平

遅れてきた神林ブームなので。

7)夜の樹 トルーマン・カポーティ

好きなわけではないけれど、文体というとなぜか必ず思い出す
トルーマン・カポーティ。この本は全体的に恐ろしかった。
カポーティの短編集なら、カメレオンのための音楽のが好きかな?
この作家は、「努力の人」だな、と思う。そして真面目な人だな、とも思う。

たぶんこれで全部かな。ここ1~2週間で読んだの・・・。
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by app_engineer | 2005-12-31 23:28 | 読んだ本

普遍性

ジェーン・オースティンの「マンスフィールド・パーク」を読みました。
今年は、ジェーン・オースティンに出会えたことも大きな収穫だったなー。
そろそろ年末なので、今年一年のまとめをしよう。
不動のベストは残念ながらジェーン・オースティンではないのだけれど。

もうすぐキーラ・ナイトレイの「高慢と偏見」の映画が公開されるせいで
ジェーン・オースティンの本がいろいろと出版社から再版?新装刊?されているので
とても嬉しい。キーラ・ナイトレイは、エリザベスにしては可愛すぎないか?と
思うけれど。

「マンスフィールド・パーク」は今迄読んだ「高慢と偏見」や「エマ」に比べると
少し短調な色彩。主人公の女の子の性質と男の性格にも寄るのかな。
そして、今までもジェーン・オースティンの作品には、矮小だったり嘲笑の対象となる
人間が出てくるんだけど、今度の人は今迄の中でも最低最悪な人だと思った。
ノリス夫人。読んでてむかむかしてしまった。
やだよーこんな人。いるよーこんな人。
きっといまでもいるよ。きっと古代バビロニアとかにもいるよ。

それにしても、ジェーン・オースティンも3作目なので、結末がやっと読めるようになって
しまったのが、少し残念なところ。「高慢と偏見」でも「エマ」でもいまいち最後どうなるんだろう?
っていうのが分からなくてどきどきしたけど、今回はこうなるだろうなあ、というところに
落ち着きました。

【軽くネタバレ】
今回の場合で言えば、あの二人が最初から最後まで、ファニーの第一印象のままではなく
作者お気に入りの二人の主人公の影響によって、浅薄な人間がいかに変容していくか、
そして、作者お気に入りの二人と彼らがそれぞれくっつく、としたほうがいいのじゃないか
・・・・と思いました。主人公の第一印象が裏切られる話だったら、「高慢と偏見」も
そうだけど、作者の視点は終始一貫してぶれてないよね。お気に入りの人は
ずっとお気に入りだし、だめだとジャッジされたひとは最後までダメのままです。
しかし、それもまたジェーン・オースティンの掴んでいた普遍的な真理だったら
どうしよう。つまり、浅薄な人間は一生浅薄なままで徹底的に改心することなんて
ありえないんだ。わーん・・・・。
【ネタバレ終わり】

それにしても、ジェーン・オースティンは生涯に6作品しか残していないということで
もう半分読んじゃったよ。あと3作品しか読めないなんて悲しい。
霊界通信で新作の原稿送ってくれないかな。身寄りのない大富豪が未発表の原稿とか
隠し持ってて死後でてきたりしないかな・・・。
残るのは
「ノーサンガー・アビー」と
「分別と多感」と
「説得」
なのだが、どれも文庫では絶版もしくは未版と思われるので
手に入れるのが難しそう・・・。でもなんとかしてよもっかな。
ちくま文庫あたりに、新訳で出して欲しい!

・・・と思ったら「説得」は、「説き伏せられて」というタイトルで岩波文庫から
出ていた。良かった。今読んでるトルーマン・カポーティが終わったら
読んでみます。
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by app_engineer | 2005-12-09 11:38 | 読んだ本

会社にきたよ

別に威張るようなことではないのだが。久しぶりに会社に来ると後ろめたい気分がぷんぷん
してたのに、実情を確認してみれば、あんまやることなくってもう帰れそう。早く帰ろう・・・。

ずっと長らく相棒を務めてくれていたガープの世界を読みました。
the world of Garp だと思ってたら The world according to Garpだった。
上巻を読み出したのは10月で、なんだか全然進まずちんたらちんたら読んでいたのだけど
ガープが思春期を迎えるあたりからすらすらと読めるようになり
ほぼ先週の一週間で読み終わりました。

ジョン・アーヴィングとガープの類似点についての考察は
訳者後書きにあるので、触れませんが
ジョン・アーヴィングは骨の髄まで作家だなあと思った。
ガープ自身が作家という設定だからかもしれないけれど、作家という人種について
薀蓄のある言葉が端々に。いい言葉が一杯あったなあ。

そして、ガープの世界の下巻で、本を読んでいて生まれて初めての体験をした。

今迄本を読んで泣いたことなんて山ほどあって、
怖くて泣いたり、悲しくて泣いたり、感動して泣いたり、とかは経験済みだったんだけど
今回初めて、あまりに驚いて、思わず手で口を覆ってしまいました。
電車の中で読んでたんだけど、思わず空いたほうの手で口を覆って呼吸が
止るかと思った。すごい。あんなに酷い出来事が起こるとは思わなかった。
しかも、全然悲劇的じゃなく書いてあるのだもの。文体と、起こっている内容の
ギャップに驚いた。あんな酷い事態は、現実の中ぐらいでしか見たことないよ。
よくあんな酷いことを想像できるものだと思った。ジョンアーヴィング恐ろしい。

思い出しただけで酷い。

作家ってすごい。
ガープが書いたという設定の、3つの小説が小説中に出てくるのだけれど
この3つのうち、「ペンション・グリルパルツァー」と「ベンセンヘイバーの世界」が
とても面白くて、わたしが才能の枯渇している作家なら、これを出版したくなって
しまうのではないか、と思った。惜しげもなくガープ作として本に載せてて
ほんとに貧乏性ではないのね、と思った。
わたしにはきっと貧乏性が骨の髄まで染み付いている気がする。

わたしのジョンアーヴィング内分類では、
ホテル・ニューハンプシャーに次いで2位かな。サイダーハウスルールよりは上。
第4の手は、ランキング外・・・。
次は、未亡人の一年を読もうかな。熊を放つはどうも痛そうな気配がしてならない。
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by app_engineer | 2005-12-05 17:18 | 読んだ本

異質なものを許容するということ。

また最近本を読み出した。ジェーン・オースティン読んでから
全然読めてなかったんだけど。1ヶ月ぐらいたって、そろそろ体が本を
欲してきた。面白すぎる本を読むと、暫く何を読んでもつまらなく感じて
読めなくなっちゃうよね・・・。

今は、ガープの世界を読んでます。ジョン・アーヴィング、好みのタイプではないけど
好き。コンスタントに色々読んでるな。やっぱりホテル・ニューハンプシャーが一番
好きだけど。まだ上巻だけだから、全部読んでから感想書きます。

一番最近に、完読したのは、吉田修一の「最後の息子」

これがすごく、文学だった。好き、ではないな。
でも好き・嫌いを超えて、文学だった。だから吉田修一に好感を持った。

わたしはずっと、昔読んだ「プレーンソング」の作者を吉田修一だと
勘違いしていて(ほんとは保坂和志)、つまんないなあ・・・と思っていたのだけど
全然違った。

この短編集には
「最後の息子」と「破片」と「Water」の3編が入っていて
どれもまったく好きな話ではないのに、この人は小説を書かずには
いられないんだろうなあ、と思い、そしてわたしにいろいろ考えさせてくれた。
これが、わたしの思うところの文学です。

特に「最後の息子」を読んで、異質なものを許容しなければ、とすごく思った。
自分に理解できないもののことを、「きもい」とか「うざい」と言ってしまう事は
ものすごく簡単だけど、そんなに安易に断罪していいものか。
その安易さをすごく恥じました。自分にとってはたいしたことなくても
とても他人を追い詰めてしまうことってあるよね。

というわけで、読んでよかった。こんなふうに考えさせてくれる本を
読んだのは久しぶりだ。

もうちょっと小説的な部分でいうと、客観性のある部分はとてもすきなのだけれど
彼の場合、それが練られていなくて少し鼻につく部分がある。
自意識過剰に思えてしまう。でも客観性と自意識は切っても切り離せないもんか。

ちなみにここまで褒めておいてなんだが、吉田修一の本をもっと
読もうとはあんまり思わない・・・。だって好きなタイプではない・・・。
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by app_engineer | 2005-11-25 19:05 | 読んだ本

I と わたし

レベッカ・ブラウンの「私たちがやったこと」を買って読んでいた。
そういえば。忘れてたよ。

2004年度読んだ本ベストの「体の贈り物」の作者ってことで
ずーっと読みたかったんだけど、いつまでたっても文庫オチしないので
待ちきれずにハードカバーを買ってしまいました。

これも短編集。前回みたいに連作ではないので
統一感にかけるのかな、とちょっと思ったけれど
面白かったです。

やっぱり表題作の「私たちがやったこと」が秀逸。
柴田さんが、この「I」と「You」の性別が分からないように
訳している、という訳者後書きを書いていましたが
後書き読むまで全然気がつかなかった。
普通に、Iは女性で、Youは男性だと思った。
ジェンダーに囚われてる・・・?

しかし日本語で、完全にジェンダーフリーに綴るのはすごく難しいのはないかと思う。
これに完全に成功している小説は森博嗣のものしか読んだことがない。
でも、彼のも、自分自身へのパブリックイメージを利用したようなものだと
思うんだよね。誰かそういう小説があったら教えてください。

ちなみに、私たちがやったこと、以外だったら、
アニーが良かったな。
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by app_engineer | 2005-11-22 21:31 | 読んだ本

it takes me to 東銀座もーやめて

今朝、オスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」と「まじめが肝心」を
読んでたら、知らない間に下りる駅を通り越して、東銀座にまで到達してしまった。
失敗・・・。

オスカー・ワイルド読むの久しぶり。
スカーレット・ヨハンソンで「理想の女」とかいう映画をつい最近やってたけど
これの原作が「ウィンダミア卿夫人の扇」ということで読んでみました。
面白かったー。原作読んで映画見たくなった。
映画の方はスカーレットヨハンソンがこれが演技だとしたらたいしたものだの
野暮ったさ、って書いてあってそれも気になった。
確かにスカーレットヨハンソンのよさってものすごく現代的な感じだもんね。
それを昔の世界におくと野暮ったくみえるのか(演技という風にはとらない人)

まじめが肝心のほうも、訳注がこまかくついているせいで
当時の風潮についてちょっとは知ることができた。

全然関係ないけど、これに出てくる「divine」ていう単語が好き。
もっと仰々しいところでしか使えないと思ったけど
これを読んだら、女の人が「ステキな」とか「可愛い!」とかいうときに
使えそうだ。ディヴァインネーム!なんて言うかなあ・・・・
今でも。

どうなんだろう。多分違う。でも使う。

divine パンダ
divine フィガロ
divine しゃぶしゃぶ
divine ロッテ!(優勝おめでとう)
divine コメディ (あ、これはイギリスのバンドの名前・・・)

次は、大西洋を渡って、ジョン・アーヴィングでも読もうと思う。
そういえば忘れてたけどずっとジョン・アーヴィングが読みたかったんだ。
なのに売ってないから「高慢と偏見」を買ったんだっけ・・・
今にして思えば、ダメ本屋のおかげで、「高慢と偏見」とであえて
感謝すべきなのかもしれない。
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by app_engineer | 2005-10-18 18:00 | 読んだ本

恋愛小説

「高慢と偏見」でジェーン・オースティン大好きになってしまい(ブクログにも追加したよ)
続いてちくまの同じシリーズで「エマ」の上下巻を買ってきて読みました。
相変わらず2時から読み出し4時に読み終わるスケジュール・・・。

面白かったよー。これはグウィネス・パルトロウで映画化されたやつだよね。
見てないけど。「高慢と偏見」のが面白かったけど、エマもなかなか。
ジェーン・オースティン本人が書いているように、エマはエリザベスよりも全然
感じ悪くてバカな感じなんだけど、だからといって嫌にならないのがすごい。
訳者が書いてるように、高慢と偏見が21歳のときに書いた作品で、
エマは30代半ばを過ぎてから書いたように、書いている人のレベルが上がっていることが
すごく感じられるし、確かに「エマ」のがチャレンジングな感じがする。

・「高慢と偏見」は最終的なオチが最初から明らかに分かる。
・「エマ」は下巻に入っても分からなかった(わたしが鈍いだけ?)
・「高慢と偏見」は2組のカップルの話がメインだけど「エマ」になると4組のカップルの
話になる。
・「高慢と偏見」の主人公より「エマ」の主人公の方がかなり感じ悪い。
・「高慢と偏見」の男のほうが、「エマ」の男よりもあからさまにかっこよい。

こんな感じで。でもこれで読ませる力量ってすごいな、と思う。
本年度ナンバーワンの座は揺るがないダン・シモンズ@ハイペリオンは
ありとあらゆる材料を突っ込んでなおかつそれをまとめあげるタイプで
ジェーン・オースティンはありとあらゆる要素をそぎ落としてシンプルな食材を
極めるタイプという意味で正反対だと思った。

ダン・シモンズのは、「え?マグロとアボカドとタバスコとチョコレートとコリアンダーと
キャビアとサワークリームとおたふくソースで何この絶妙なハーモニー?!なんで
こんなにおいしいの?」っていう感じだけど
ジェーン・オースティンは「大根と塩だけなのに超うまい!」とかそういう感じね。
一般的な話で言えば、後者のが明らかに難しい。でもダン・シモンズのごちゃまぜっぷりも
相当のもので、これは突出していると思う。
どっちがいいというのではなくどっちもすごいとひたすらに思う。いろんな小説家の頭を
彼らのブラシでとかしたい。髪の毛がない人はダメか。

ジェーン・オースティンのおかげでわたしの恋愛小説嫌いがだいぶ緩和されました。
もしも、あれを、恋愛小説と読んでいいのなら。
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by app_engineer | 2005-10-13 15:11 | 読んだ本
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日記というより週記


by app_engineer
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